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2005年11月09日

ダブリンのギネスビール

ダブリンのギネスビールはひと味違うらしい.ギネスビールといえば,麦芽を焙煎して作った,黒ビールの代表格.イギリスのパブで生ビールを注ぐときも.

1. まず,90%ぐらいまで,だーっと注ぐ.
2. 泡が落ち着くまで,2分程度待つ.
  (パブでは,この間にほかの注文をしたり,お金を払ったりする)
3. 再び,ゆっくり注ぎ,下が真っ黒なビール,上1cmぐらいが真っ白な泡になるようにする

という手順を踏むことで,ほかのビールでは味わえない,クリーミーな泡のビールを飲むことができる.瓶ではなかなかうまくいかないのだが,中に玉の入った缶ビールは,そこそこうまい泡がでる.日本でも,アイリッシュ・パブに行けばもちろん飲めるし,日本のアイリッシュ・パブは単位面積あたりのギネスビール消費量が世界一(1 square foot あたり年間60リットル)だと言うから,ギネスビール好きは私だけではないだろう.

パブでは,おいてあれば大抵ギネスビールを頼む.イギリスにいるから,というわけでも無いのだが,下面発酵の普通に飲まれているビールより,イギリスで飲まれているエールやスタウトのような,上面発酵のビールの方がうまいと思う.

で,あれば,一回アイルランドのダブリンに行って,ギネスビールの工場で出す生ビールを飲まねばなるまい.日帰りでダブリンに行くことにした.格安航空会社Ryanairで,航空券代は往復で GBP30(6000円).

DSC03843.JPG

ギネスビールの工場は,ダブリンの街の中心にある.工場見学を兼ねて,ギネスストアハウスへ行く.入場券は 14ユーロ(1820円)で,1パイントのギネスビールの試飲付き. ここでは,ギネスビールの製法を一通りみて,最後に一番上の階でギネスビールを堪能することができる.展示ははっきり言って面白くないので,さっさと通過して,目的の最上階へ.

さて,先ほどは書かなかったが,おいしいギネスビールの入れ方の手順は,実はもう一つある.

4. 泡にアイルランドの象徴,クローバーを描く.

DSC03845.JPG

写真でみえるかな?

イタリアでカプチーノに模様を書くように,ここではギネスビールにクローバーを書くのだ.イギリスでも,気の利いたパブではやってくれる.

さて,問題の味は...ここまで来ることに価値がある,ということでしょう.

DSC03846.JPG

投稿者 yuichiro_nakamura : 2005年11月09日 15:34

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