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2005年11月12日

Swan Lake of マシュー・ボーン

マシュー・ボーン Matthew Bourne の白鳥の湖を観に行った.
東京のオーチャードホールでやったときの解説 -> http://www.bunkamura.co.jp/orchard/event/swanlake/

少し前から,男たちが踊る白鳥の姿がテレビで流れるようになり,
気になってはいたのだが,ゲテモノだろう,と勝手に決めつけ,
忘れ去っていたのだが,あるとき,残業していると,妻が会社に電話をかけてきて,

「いま出先なのだけど,マシュー・ボーンの白鳥の湖,チケット取っておいて.」

などといってくるので,

「仕事しているのに,そんなことできるわけないだろ.切るぞ」

不満そうな言葉が聞こえてきたが,そのまま電話を置く.
家に帰ったら,もうチケットが取られていた.

前日になり,「チケットが届いていない」と妻.会社から帰ると,電話台の脇に,必死で電話をかけた跡が残っていた.

さて,当日.

DSC03859swanlake.jpg

それまでしても観たいという白鳥の湖とは,どんなものなのだろうか?

DSC03863swanlake.jpg

ぎりぎりに取ったので,Upper Circle という,一番遠いカテゴリーの席.しかし,大きく段差がつけられているため,よく見える.この劇場の構造は,安い席でもそこそこ見えるので,良いと思う.

時間を少し遅れて公演開始.ベットで王子がうなされているシーンから始まる.朝起き出した王子が支度をするコミカルなシーンから始まる.

全編にわたり,バレェというより,ミュージカルだ.内容も,携帯電話がかかってきたりして,とても現代的.だから,バレェを期待していた私から観ると,ふざけているように見える.逆に,そういう先入観を持たずに観たら,とてもおもしろい.

「だれもが一回は観たことのある白鳥の湖を,男が白鳥の役を演じる,という衝撃の内容」

からすると,古典の白鳥の湖を一回も観たことが無いので,この演出がいかに画期的かもわからないし,バレェとしての完成度もわからない.わからないついでに途中で眠ってしまった.

一方,妻は感動の涙.なぜこの話で泣けるのか全くわからないまま,劇場を後にしたのでした.

投稿者 yuichiro_nakamura : 15:01 | トラックバック

2005年11月09日

ダブリンのギネスビール

ダブリンのギネスビールはひと味違うらしい.ギネスビールといえば,麦芽を焙煎して作った,黒ビールの代表格.イギリスのパブで生ビールを注ぐときも.

1. まず,90%ぐらいまで,だーっと注ぐ.
2. 泡が落ち着くまで,2分程度待つ.
  (パブでは,この間にほかの注文をしたり,お金を払ったりする)
3. 再び,ゆっくり注ぎ,下が真っ黒なビール,上1cmぐらいが真っ白な泡になるようにする

という手順を踏むことで,ほかのビールでは味わえない,クリーミーな泡のビールを飲むことができる.瓶ではなかなかうまくいかないのだが,中に玉の入った缶ビールは,そこそこうまい泡がでる.日本でも,アイリッシュ・パブに行けばもちろん飲めるし,日本のアイリッシュ・パブは単位面積あたりのギネスビール消費量が世界一(1 square foot あたり年間60リットル)だと言うから,ギネスビール好きは私だけではないだろう.

パブでは,おいてあれば大抵ギネスビールを頼む.イギリスにいるから,というわけでも無いのだが,下面発酵の普通に飲まれているビールより,イギリスで飲まれているエールやスタウトのような,上面発酵のビールの方がうまいと思う.

で,あれば,一回アイルランドのダブリンに行って,ギネスビールの工場で出す生ビールを飲まねばなるまい.日帰りでダブリンに行くことにした.格安航空会社Ryanairで,航空券代は往復で GBP30(6000円).

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ギネスビールの工場は,ダブリンの街の中心にある.工場見学を兼ねて,ギネスストアハウスへ行く.入場券は 14ユーロ(1820円)で,1パイントのギネスビールの試飲付き. ここでは,ギネスビールの製法を一通りみて,最後に一番上の階でギネスビールを堪能することができる.展示ははっきり言って面白くないので,さっさと通過して,目的の最上階へ.

さて,先ほどは書かなかったが,おいしいギネスビールの入れ方の手順は,実はもう一つある.

4. 泡にアイルランドの象徴,クローバーを描く.

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写真でみえるかな?

イタリアでカプチーノに模様を書くように,ここではギネスビールにクローバーを書くのだ.イギリスでも,気の利いたパブではやってくれる.

さて,問題の味は...ここまで来ることに価値がある,ということでしょう.

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投稿者 yuichiro_nakamura : 15:34 | トラックバック